楓デザイン・一級建築士事務所 愛媛県東温市の建築設計事務所 

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この世に生を受けた場所

この世に生を受けた場所

今日は不肖ながら私の誕生日であります。
昭和43年の今日、私はこの世に生を受けました。

奇しくも世間ではいわゆるお盆休み、
という訳で生まれ故郷の宇和島に
母方の先祖の墓前に手を合わせた後、
ある場所を初めて訪れました。

市立宇和島病院(宇和島市御殿町)、
今の病棟は2009年に建て替えられたものですが
場所はまごう事なき同じ場所、
まさに私がこの世に生を受けた場所。

プライベイトでも仕事でも、
若い頃から何度も何度もこの近くには来ている
のですが「いつでも来れるだろうから」と。。。
それがいけなかった。。。

情けない事に、この年齢になって
初めて来ることが出来ました。
惜しむらくは旧病棟が解体される前に来てみたかったが、
時すでに遅し。

今現在、産科がある6階からは
宇和島城の天守閣の背中側が綺麗に見える、
昔は何階にあったのかな?
ナースステーションで看護婦さんに
訪ねてみようかと思いましたが
変な人かと思われたくないので聞きませんでした。

当時と比べると、城下の建物は随分と様変わりしたと
思うけど宇和島城だけは
今この瞬間に自分が見ているのと同じ佇まいだったはず。

写真を撮ってスマホの待ち受け画面にしました。

昭和43年の今日も、こんなに猛烈に暑い日だったのかな?
こんな暑い日に初産で母も大変だっただろうな。
当時はエアコンなんて多分なかっただろうから、
相当暑かっただろうな。
父は分娩中、この病院のどこかで
ソワソワしていたのだろうか。

今はもう亡くなった優しかったお婆ちゃんが、
男の子が生まれた!って
たいそう喜んでくれたらしい。
特に母は末っ子だったから、
お婆ちゃんの喜びも特に大きかったらしい。

そんな事考えると涙腺が緩みまくって、
帰りの車の中で旧宇和町くらいまで
涙が止まりませんでした
今日は一人旅で、家族同伴でなくて良かった。

今の自分は全てこの場所から始まり、
約半世紀を迎えようとしているけれど
純粋で綺麗で無垢だった赤子は、
大人になるにつれ随分と
色んな染みや垢や汚いものが着きまくってしまいました。

長渕剛の唄にありますが
♪ あぶく銭にうもれて一生 男なんか演(や)りたくねえ

一度しか無い人生、
今日の澄み渡った青空のように後悔のないように
残りの人生を生きて行こうと思います。
お母さん、僕を産んでくれて有難うございます。
そして素敵な名前をつけてくれた、
お父さんも有難うございます。

平成29年8月13日(日曜日) 河合優志

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